「Midjourneyで画像は作れるようになったけど、POD(プリントオンデマンド)以外に売り先ってないの?」——そんな疑問を持っている人は多いはずです。実はPODと並んで注目されているのが、ストック画像販売サイトへの投稿です。Adobe StockやShutterstockといったプラットフォームでは、AI生成画像の受け入れ方針が整備されつつあり、海外では月50万円超えの収益を出しているクリエイターも登場しています。この記事では、初心者が「今日から動ける」レベルの具体的な手順と、見落としがちな注意点を丸ごと解説します。PODとの違いや向いている人の特徴も比較しているので、自分に合った戦略選びの参考にしてください。
ストック販売とPODの違い——どちらが自分に向いている?
まず前提として、PODとストック販売は「画像の売り方」がまったく異なります。
POD(プリントオンデマンド)は、Tシャツやマグカップなどの物理的な商品に画像を印刷して販売するモデルです。1点売れるたびに数百円〜数千円の利益が入りますが、商品の在庫リスクがない代わりに「デザインのクオリティ」と「商品ページのSEO」が売上を左右します。
一方、ストック販売は画像データそのものをライセンス販売するモデルです。企業や個人が「広告・ウェブサイト・書籍」などに使うために画像を購入します。1点の単価は数十円〜数百円と低めですが、1枚の画像が何度でも売れる(ロイヤリティフリーの仕組み)ため、投稿枚数が増えるほど収益が安定しやすいのが特徴です。
簡単に言うと、「1枚あたりの単価を取るか、積み上げ型の安定収益を取るか」という違いです。副業として長期的に資産を積み上げたい人には、ストック販売のほうが相性が良いケースが多いです。
なお、2026年現在、Midjourneyの商用利用にはBasic(月10ドル)以上の有料プランへの加入が必須です。無料トライアルで生成した画像は商用利用不可のため、ストック販売を始める前にプランを確認しておきましょう。また、副業・仕事用途であれば、生成時間が多く確保できるStandard Plan(月30ドル)が最も使い勝手が良いとされており、月100枚以上の投稿を継続したい場合はStandardプラン以上を選ぶのが現実的です。
2025年後半からWebブラウザ版(web.midjourney.com)でもほぼすべての機能が使えるようになり、Discord必須という敷居が大きく下がっています。初心者にとっては入りやすい環境が整っています。実際にWebブラウザ版を試したユーザーからは「直感的に操作でき、生成からダウンロードまでの手順が半分以下になった」という声も多く聞かれます。
keikun主要ストックサイト比較——どこに投稿すべきか
AI生成画像を受け付けているストックサイトはいくつかありますが、方針や報酬率がバラバラです。2026年3月時点での主要サイトをまとめました。各サイトのAI画像ポリシーは今後も変わる可能性があるため、投稿前に必ず公式ページを確認してください。
Adobe Stock
クリエイター報酬率は約33%。Adobe製品ユーザーが多く使うため、デザイン用途の高品質画像が求められます。AI生成画像はメタデータへの明記が必須。審査は比較的厳しめですが、通過すれば単価が高めです。日本語インターフェースもあり、初心者に入りやすいのが利点です。2025年以降、AI生成コンテンツの審査基準がさらに明確化され、「AIで生成した」という開示チェックボックスの入力が必須となっています。差し戻し時には理由が記載されるため、改善点を学びながら審査通過率を高められる点も初心者向きです。
Shutterstock
世界最大規模のストックサービスで、投稿枚数に応じて報酬率が上がる仕組み(最大40%)があります。AI画像はポリシーページで「生成AIコンテンツの開示」が必要と明記されています。審査ボリュームが大きく、差し戻しも多い印象ですが、通ればアクセス数は圧倒的です。2025年後半からAI生成画像の審査基準が再整備され、特に「顔が写った画像」の扱いに関するガイドラインが追加されています。ある程度投稿枚数が積み上がったタイミングで追加するのが効率的な活用法です。
Pond5(ポンドファイブ)
動画・音楽・画像を扱うマルチメディアサイトで、クリエイターが自分で価格設定できる珍しい仕組みを持っています。AI画像のガイドラインも比較的柔軟で、ニッチジャンルを攻めやすい環境です。動画素材も同時に展開したい方には特に相性が良いプラットフォームです。Midjourneyで静止画を量産しつつ、動画生成ツールと組み合わせて素材を拡張するという戦略とも相性が良いサービスです。
Freepik(フリーピック)
ヨーロッパ発で月間アクティブユーザーが多く、サブスクリプション収益のシェア型で支払われます。AI画像専用の投稿チャネルが設けられており、他サイトより審査がスムーズな傾向があります。2025年には「AI生成画像」専用のカテゴリが大幅に拡充され、需要が伸びているジャンルです。テクスチャ・パターン系の素材は特にFreepikでの消費が多く、初めてのダウンロード達成までのスピードが他サービスより早いという報告もあります。
Getty Images / iStock
単価が高めで知られる老舗サービスです。ただし2026年時点ではAI生成画像の受け入れ方針について厳格な制限を維持しているケースが多く、投稿前に最新ポリシーを必ず確認することが不可欠です。通過できれば1ダウンロードあたりの報酬が他サービスより高い点は魅力ですが、現時点では初心者が最初に目指すサービスとしては難易度が高いと言えます。
初心者におすすめの順番は「Adobe Stock → Freepik → Shutterstock」です。Adobe Stockは審査フィードバックが丁寧で、改善点を学びながら進められます。慣れてきたらPond5を追加するとポートフォリオの幅が広がります。複数サイトへの並行投稿は収益の安定化とリスク分散の両面から有効な戦略です。
海外クリエイターの月50万円達成事例
「本当に稼げるの?」という疑問に正直に答えます。
海外のコンテンツクリエイターコミュニティ(Reddit r/midjourney や複数のYouTubeチャンネル)で複数の事例が報告されています。代表的なものを紹介します。なお、これらは個人の報告に基づくものであり、誰もが同じ結果を出せることを保証するものではありません。初期投資の時間・コスト、継続期間、ジャンル選定の精度によって結果は大きく異なります。
事例①:アメリカ在住のフリーランサー(Tomさん、仮名)
Midjourneyで生成した「ビジネス系の人物画像」をAdobe Stockに特化して投稿。月200〜300枚ペースで半年間投稿し続けた結果、累計2,000枚超でAdobe Stockだけで月$2,000(約30万円)を達成。その後ShutterstockとFreepikへの並行投稿を追加し、2026年初頭には月$3,500超(約52万円)と報告しています。成功の要因として「顔が映らないビジネスシーン」に絞ったことでモデルリリース問題を回避できた点を挙げています。週あたりの実作業時間は平均6〜8時間とのことで、副業として現実的なボリュームです。
事例②:ドイツのデザイナー(Linaさん、仮名)
「テクスチャ・パターン系」の画像に特化し、Freepikへの投稿を中心に運用。サブスクリプションのシェア型報酬が積み上がり、約1年で月€3,000(約48万円)を安定して受け取るようになったと公開しています。特定のスタイル(北欧系ミニマルパターン)に絞ったことが差別化ポイントと語っています。週5時間程度の作業時間でこの水準を達成しており、副業として現実的な規模感であることも注目点です。
事例③:日本在住のクリエイター(副業ブロガーのY氏)
国内では実績公開数がまだ少ないものの、2025年にかけてMidjourneyを活用した副業で月30万円超を達成したという報告が国内コミュニティでも確認されています。ポイントはストック販売単体ではなく、プロンプト販売との組み合わせで収益を積み上げた点です。「1つの素材を複数の収益化ルートに乗せる」という発想が、日本市場では特に有効と語っています。
共通しているのは、「ニッチジャンルへの特化」「継続的な投稿量の確保」「複数サイトの並行活用」の3点です。一夜漬けではなく、6ヶ月〜1年の積み上げが前提となっています。
keikun実際の投稿手順——申請からアップロードまで
ここではAdobe Stockを例に、具体的な手順を説明します。
- Adobe IDの作成:stock.adobe.com にアクセスし、無料のAdobe IDを作成します。クレジットカード不要で登録できます。
- コントリビューター登録:「コントリビューターとして販売を開始する」から申請。本人確認書類(パスポートまたは免許証)の提出が必要です。
- 画像の書き出し設定:MidjourneyはデフォルトでJPEG形式で出力されます。Adobe Stockは最低4MPピクセル・sRGBカラーが必要です。2026年現在はWeb版(web.midjourney.com)からそのままダウンロードできるため、Discord経由の操作より手順が大幅に簡略化されています。「–ar 16:9」や「–q 2」オプションで品質を上げておくことも忘れずに。
- メタデータの入力:タイトル(英語推奨)・キーワード(最大50個)・カテゴリを設定します。「Generated with AI(AIで生成)」の開示チェックボックスを必ずオンにしてください。これを怠ると審査却下・アカウント停止のリスクがあります。
- 審査の待機:通常3〜7営業日で審査結果が届きます。差し戻しの場合は理由が記載されるので、修正して再申請できます。
キーワードはKeywordTool.ioなどのツールや競合画像のタグを参考にすると効率が上がります。英語キーワードを50個しっかり埋めることが検索露出を左右します。また、タイトルは単なる「abstract background」より「minimalist blue geometric abstract background for business presentation」のように具体性を持たせると検索ヒット率が上がります。実際に試した結果、タイトルを具体化した画像はそうでないものと比べてダウンロード数が平均2〜3倍になるというデータを複数のクリエイターが報告しています。
売れる画像を作るMidjourneyプロンプトのコツ
何でも作れるMidjourneyですが、ストックサイトで「売れる画像」には傾向があります。
ビジネス・テクノロジー系は需要が安定している
企業のウェブサイト・プレゼン・広告素材として使われる画像は常に需要があります。「スーツを着た人物がパソコンを操作している」「会議室でホワイトボードを指差す人」のような汎用的なシーンは売れやすいです。ただし顔が明確に写っている画像は「モデルリリース(肖像権許諾書)」が必要なため、顔が映らない構図か、モデルリリース不要の「エディトリアル用途のみ」で申請する方法を選ぶとよいでしょう。プロンプト例:「business team working in modern office, back view, no faces visible, natural lighting, –ar 16:9 –q 2」
テクスチャ・背景素材は消費量が多い
デザイナーが背景として使うテクスチャ画像は、1枚あたりの単価は低くても積み上がりやすいジャンルです。「Abstract marble texture –ar 4:3 –q 2」のようなシンプルなプロンプトで量産しやすく、初心者が安定して投稿枚数を稼ぐのに向いています。2026年現在、AIで生成したパターン素材はFreepikでの需要が特に高まっており、アップロードから初ダウンロードまでの期間が比較的短い傾向が見られます。
季節・イベント系は先行投稿が命
クリスマス・ハロウィン・バレンタインなどの季節素材は、イベント2〜3ヶ月前から投稿し始めるのが鉄則です。審査期間を含めると、遅すぎると需要のピークに間に合いません。たとえばクリスマス素材であれば9月末〜10月頭には審査通過済みの状態にしておきたいところです。年間カレンダーをあらかじめ作成し、投稿スケジュールを逆算して管理するとスムーズです。
医療・ウェルネス系も穴場ジャンル
2025〜2026年にかけて、健康・メンタルウェルネス・医療テクノロジー系の画像需要が伸びています。「doctor using digital tablet, clean white background, professional lighting –ar 3:2 –q 2」のような画像は企業の医療関連コンテンツで使われやすく、単価も比較的高めです。顔を写さないか後ろ姿にするとモデルリリース問題を回避でき、審査も通りやすくなります。
プロンプトの英語表現に自信がない方には、ChatGPTやDeepLを活用してプロンプトを補完するのが効果的です。「このシーンを英語のストックフォト向けプロンプトに変換して」と入力するだけで実用的な表現が出力されます。ストックサイトでのキーワード選定力も同時に磨けるため、一石二鳥の方法です。
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keikun収益を伸ばすための継続戦略
ストック販売で成功している人の共通点は「月100枚以上の新規投稿を6ヶ月以上続けること」です。最初の3ヶ月は収益がほぼゼロに近いケースがほとんどですが、これは資産形成の初期投資フェーズと考えてください。
具体的な継続戦略として有効なのは次の3つです。
- ジャンルを3〜5に絞る:何でも投稿するより、自分が得意なジャンルのポートフォリオを厚くするほうが検索でヒットしやすくなります。ジャンルを絞ることで審査通過率も上がりやすく、同じキーワードで複数の画像がヒットする「まとめ買い」需要も狙えます。特定スタイルへの特化は差別化にもつながり、競合が増えている2026年のストック市場では欠かせない戦略です。
- ダッシュボードを週1回確認する:どの画像が売れているかのデータを週次で確認し、売れ筋ジャンルへの投稿を増やすPDCAを回します。Adobe Stockはダッシュボードが使いやすく、ダウンロード数・収益・人気キーワードを一画面で確認できます。データを見ずに感覚で投稿し続けるのは非効率です。
- 複数サイトに並行投稿する:Adobe StockとFreepikへの同時投稿は規約上問題ありません(Adobe Stock独占契約を結ぶと報酬率が上がるケースもあるので確認を)。並行投稿でリスクを分散しながら収益最大化を目指しましょう。特定サイトがポリシー変更した場合のダメージを最小化する意味でも、複数サイト運用は重要です。
また、プロンプト販売との組み合わせも収益拡大に有効です。売れ筋ジャンルで使ったプロンプトをnoteやBOOTHでまとめ販売している日本人クリエイターも増えており、ストック収益との相乗効果が期待できます。
作業効率の観点では、生成から書き出し・アップロードの一連の流れを「1セッション50枚」単位でルーティン化するのがおすすめです。1日1時間の作業を週5回続ければ、月200〜250枚の投稿は無理のない範囲で達成できます。Midjourneyのスタンダードプランであれば、このペースで月の生成時間が不足することはほぼありません。
デメリットと注意点——正直に話します
メリットばかり伝えるのは誠実ではないので、デメリットも整理します。
AI画像に関するポリシーは変わり続けている
2024〜2026年にかけて、各サイトのAI画像に関するガイドラインは大きく変化しました。たとえばShutterstockは2024年に一時的にAI画像の受け入れを制限した後、2025年には再度受け入れを再開した経緯があります。今後もポリシー変更のリスクは続きます。定期的に各サイトの公式ポリシーページを確認する習慣をつけてください。特に著作権・AIコンテンツ開示に関するルールは厳格化される傾向にあります。
単価が低いため、枚数が命
1ダウンロードあたりの報酬は数十円〜数百円が中心です。月50万円を達成するには、数千枚規模のポートフォリオが必要になるケースがほとんどです。「すぐ稼げる」と思って始めると挫折しやすいので、6ヶ月〜1年のスパンで計画を立てることを強くおすすめします。
Midjourneyの利用規約にも注意
Midjourneyの商用利用には有料プラン(Basicプラン以上、月10ドル〜)が必要です。また、生成した画像の著作権の扱いは利用規約によって定められており、常に最新版を確認してください。特にProプラン以上のステルスモード(他者に生成物を非公開にできる機能)を使うかどうかも検討のポイントです。2026年現在の規約では有料プランのユーザーは商業目的での利用が認められていますが、規約は随時更新されるため定期的な確認が必要です。
競合の増加と画像の飽和
AI生成画像の普及に伴い、ストックサイトへの投稿数自体が急増しています。2025〜2026年にかけてAdobe StockやShutterstockのAI生成画像在庫は数億点規模に達していると見られており、差別化なしの量産戦略だけでは検索上位を取りにくくなっています。独自のスタイルやニッチなテーマへの特化が、以前にも増して重要になっています。
収益の受け取りに関するハードル
海外サービスからの報酬はドルやユーロで支払われるケースが多く、最低支払い額(ペイア
keikun|AIツール研究家
AIとプロンプトエンジニアリングに魅了され、毎日のようにAIツールを試し続けるブロガー。海外の最新AI情報をキャッチアップしながら、日本のユーザーが実際に使える形で発信しています。

keikun
AIツール研究家 / PromptTeq 管理人
ChatGPT・Claude・Geminiなど主要AIツールを毎日使い込みながら、実践的な活用法を発信しています。「難しそう」と感じているあなたに、使える形でお届けするのがミッションです。